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若い人が働き始めた時、必ず一度は聞いたことがあることわざが『若い時の苦労は買ってでもしろ』です。

このことわざは、私自身も年上の方に何度も聞かされてきましたが、正直なところ『本質的な意味を理解して話している人がほとんどいない』印象でした。

苦労と言っても様々な種類があるため、わざわざしなくても良い苦労を強制するような環境の場合、このことわざの意味を全く理解していない可能性が高いです。

この意味を知らずに部下に『若い時は苦労しろ』と話しても、その人のやっていることがただのパワハラであることも考えられます。

なのでここでは、若い時の苦労は買ってでもしろということわざの本質的な意味について、私なりの考えを交えてお伝えさせていただきます。

人間誰しも苦労なんかしたくない

まず当たり前のことですが、人間というのはわざわざ進んで苦労をするような生活はしたくありません。もし楽ができるのであれば、苦労をせずに楽な道に進みたいのが本音だと思います。

今目の前で『苦労ができる体験ツアーに1万円で申し込むことができますよ~!』と宣伝していても、ほとんどの人はスルーします。

逆に『ハワイ旅行1泊2日が1万円で行けるキャンペーンやってますよ~!』となれば、大勢の人がその旅行に殺到するでしょう。

人間は辛いことではなく、できる限り自分が気持ちよく過ごせる時間にお金を払いますので、このことわざに関しては、本質的な意味を理解しない限り使わない方が良いでしょう。

そもそもこのことわざはどんな苦労のことを指しているのか?

『苦労』と一言で表しても、正直抽象度が高すぎてどのような苦労なのかが想像できません。

苦労にも様々な苦労がありますが、このことわざで買うべき苦労というのは一体何を示しているのかを理解する必要があります。

例えばですが、今の時代多くの仕事が自動化されていますが、ここをあえて人間の手で行うことは『全く意味のない苦労』であることは間違いありません。

おじさんのポジショントークでよく出てくるのが『俺が若い頃はこれを全て人の手でやっていたぞ!』というものです。

確かに人の手でやっていたことは尊敬に値しますが、それでも今の時代に自動でできるものをわざわざ苦労して人の手でやる必要はありませんよね?

このことわざの苦労というものは、このような苦労ではないことは確実でしょう。

苦労=失敗を意味している

人それぞれ細かい解釈は異なるとは思いますが、ここで使われている苦労というのは『人生の中での失敗』を表していると考えています。

むやみやたらに苦労を選ぶのではなく、小さな枠組みで完結するような人生にしないために、様々なことに挑戦した方が成功できる可能性が高まります。

新しいことに挑戦をすると必ず『失敗』が何度も起こりますので、この時の苦労を買ってでもしろという意味だと解釈できるでしょう。

ポイントは『若いうちに苦労する』ことです。歳を重ねていくと、結婚や出産によって自分だけの選択で新しい挑戦ができなくなります。30歳・40歳を超えても現役バリバリで挑戦しまくっている人もいますが、大半の人はできる限り『安定した人生』を求めているのです。

しかし若い時であれば、どんなに失敗をしても『まぁ若いんだししょうがないか』『いくらでも再挑戦できるよ』と思えるため、挑戦し続けることによって膨大な経験値を得ることができます。

ちなみに、失敗パターンはある程度私も経験していますので、失敗が怖い場合には、こちらの記事を参考にしていただくと挑戦することが怖く無くなると思います。

人生の中で人が一番成長するのは『失敗を経験した時』です。ここでの経験値を得るために、若者はどんどん苦労を経験すべきなのです。

若い時に苦労しなかった場合、将来どうなるのか?

ではもし若い時に苦労を経験しなかった場合、年齢を重ねていくとどのような人間になっていくのでしょうか?

まず途中でもお伝えした通り、苦労というのは失敗のことですから、若い時に苦労しなかった人というのは『挑戦した回数が極めて少ない』ことが挙げられます。

挑戦回数が少ないということは、失敗によって得られる経験値をほとんど持っていません。このまま年齢を重ねていくと、何か新しいことを始たいと思っても、それがほとんど想像で終わってしまうのです。

実際に会社員として働いている人たちの中で『会社辞めて独立したいな』と飲みの席で話している人がいますが、この中の9割は間違いなく独立しません笑。これは断言できます。

会社に所属していると辛いこと・苦しいこともたくさんありますが、それでも毎月安定して給料を頂くことができるのです。

わざわざその環境を捨てて自分の手でビジネスを始めるというのは、かなり大きなリスクが伴います。ここで大きな決断を下せずに毎週毎週飲みに行って愚痴をこぼしてしまうのが『若い時に苦労(失敗)を経験していない人』なのです。

ちなみに若い頃に様々な挑戦をしてきた苦労人たちは、自分がやりたいことを我慢せずに挑戦します。

独立したい場合には、会社が終わり、多くの人が飲みに行っている中で『コツコツ独立のための準備』を進めているのです。

どちらの生き方も私は否定することはありませんが、やはり人生を面白くしたいのであれば、若い時に苦労はすべきだと考えられるのかもしれません。

ちなみに挑戦しないことがどれだけのリスクであるかは、こちらでも詳しくお伝えしています

若い時に苦労を経験した人たちの共通点

若い時に苦労を経験した希少価値の高い人種というのは、実は同じような共通点を持っています。

挑戦をし続けることが習慣になっている人たちは、自然とセルフイメージも高まり、同じような考え方を持つことになるのです。

とにかく行動力がズバ抜けている

これは苦労した人というより『苦労を乗り越えて成功した人たち』に共通する項目です。何か新しいことに挑戦する際には、自分一人でできることには限界があります。

そうなると、自発的に行動に起こし多くの人を巻き込んでいかなければなりません。

多くの人が無理だと言うようなことであっても、この人種は圧倒的な行動力によって実現してしまうのです。

今世界で活躍しているような人たちの歴史を調べてみてください。実際に起こった出来事を見ると『いやいや、こんなの無謀すぎるだろ』とツッコミを入れたくなるようなことを実現しています。

今私たちが当たり前のように食べている『ケンタッキーフライドチキン』を創業したカーネルサンダースのズバ抜けた行動力は有名です。

65歳でケンタッキーを起業し、飛び込み営業で1009回断られ続け、1010回目でようやく成功しました。

カーネルサンダースの格言

『できることはやれ』『やるなら最善を尽くせ』

という自分ルールを持ち、数々の困難を圧倒的な行動力で乗り越えてきたのです。

失敗を失敗だと思わない

何度も挑戦し続けるためには、一度の失敗で落ち込んでいるような暇はありません。

失敗したら、その時点で現実を受け止め、再度挑戦し続ける必要があります。そもそも新しいことに挑戦しているからこそ失敗が起こるわけであって、全く失敗のない人生があるとしたら、それは『何も挑戦せずに生きる』ことになるのです。

失敗に関する名言として有名なのがトーマス・エジソンの言葉です。

トーマス・エジソン

『私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ』

ここまでのマインドが持てれば、この先の失敗を恐れることは全くありません。私であれば、20回~30回の挑戦で音を上げてしまいそうですけど笑。マインドがまだまだですね。

投資の重要性を理解している

そして数々の失敗を経て経験値を積む中で、必ず『自己投資』が重要となってきます。

例えば何度も同じような失敗をしてしまうのであれば、その失敗を解決するための情報を得るために投資をする必要があります。

学校に通ったり、その分野で成功している人に教えを請うことによって、失敗を成功に変えることができるのです。ここで成功できない人というのは、なぜか自分へ投資をすることにアレルギーを持っています。

よく貯金額を自慢している若者がいますが、私がその若者に声をかけるのであれば『貯金せずに自己投資に回した方がいいよ』と伝えたいですね。

経験に投資すると将来的に莫大なリターンを得ることができます。

貯金が意味ないというつもりはありませんが、結局はただの紙切れです。貯金を100万貯めるよりも、自己投資に100万円を使って、将来的に100万円稼げるスキルを身につけた方が圧倒的に効率が良いですからね。

そもそも苦労だと思っていない

苦労という考え方に関しては、ここがとても重要なポイントです。

そもそも新しいことに挑戦して失敗し続けている人というのは、そもそもこれらの出来事を苦労だと思っていません。

これはロールプレイングゲームで考えると分かりやすいでしょう。

例えばあなたがゲームを進めていく中で、何回やってもクリアできないステージが出てきたとします。そうなると、人は様々な工夫を凝らして挑戦していきます。何度も挑戦して突破口を見つけることができれば、そこでようやくクリアすることができるのです。

ロールプレイングゲーム最大の魅力は『なかなかクリアできないステージをクリアすること』です。

全て簡単にクリアできるゲームに面白みを感じる人は少ないですよね?

これと同じで、挑戦し続ける人というのは、今自分が取り組んでいることを苦労だと考えていません。人によっては『どうやったらこの壁を乗り越えられるのか?』と楽しんでいる可能性もあります。

ちなみに私は完全に後者です笑。色々と楽しませてもらってます笑。

文句ばかりのおじさんにはならない

この点に関しては、私自身が生きてきた環境の話なので人によっては少し違うかもしれません。若い頃に様々な苦労をし、すでにある程度の成功を収めている人の中で『飲み屋で文句ばかり言っているおじさんはいない』です。

私自身も尊敬している人たちなのですが、この人たちは常に『未来のこと』に目を向けて話をしているため、自分から苦労を武勇伝のように語るようなこともないのです。

こちらから『ぶっちゃけ若い頃どうだったんですか?』と聞くと、そこでようやく『実はね‥』と話してくれる感じです。

どちらが正解ということはありませんが、やはり私も将来的にはこのような人たちになりたいと思ってしまう今日この頃です笑。

苦労(失敗)しなかった人たちの末路

正直人生というのは、生きているだけでも結局苦労はやってくるものです。

周りの意見を聞かずに楽した人生を過ごしてきたのであれば、その楽した分のツケが回ってきますし、その時に頑張っても手遅れになってしまうこともあります。

20代でがむしゃらに頑張るのと、50代60代になってから頑張るのとでは意味が全く違います。若いときは成長スピードも早く、どんな新しいことでも知識や経験として吸収することが可能ですが、年をとると新しいことを覚えるのに苦労すると言われています。

結局人間誰しも苦労は経験することになりますが、それを『先に経験するか?後に経験するか?』の選択はご自由にどうぞ!という感じです。

一つだけ覚えておかなければならないのは、年を取ってから頑張って努力しても、20代と同じレベルの努力はできないということです。

苦労を先払いしてこなかった人に関しては、いずれそのツケが必ず回ってくることになるのです。

このことわざは都合よく使われる場面もあるので注意

このことわざの本質を理解している人はあまり多くはないと思います。どちらかというと、このことわざは『年上の人が年下の人を都合よく動かすための言葉』として利用される場面が多いのではないでしょうか?

若い頃に苦労をすべきだと言って、結局上の人が楽をしたいだけの場合もありますし、わざわざ苦労を経験させて若者を病気や精神的な病にさせるようなブラック企業もあります。

この言葉を聞いて何を感じるのかは人それぞれですが、もしあなたの周りに都合よくこの言葉を利用している人がいたら注意しておきましょう。

しなくても良い苦労を押し付けられて、最終的に自分が精神的・肉体的に追い込まれてしまっては全く人生は豊かになりませんからね。

このことわざに対する私なりの結論

過去の偉人が残したことわざには必ず本質的な意味がありますが、それが伝言ゲーム的に今の世代の人に伝わると、全く違う解釈をしている人が増えるのは当然です。

その人の言葉を真に受けても、結局あなた自身のことを考えているのではなく、私利私慾を満たすための言動だったりもします。

今回お伝えしている『若い時の苦労は買ってでもしろ』というのは、周りからどうこう言われることではなく『自分がどう解釈するか』が大切です。

苦労というのは『失敗』を意味していますから、自分の将来に良い影響を与える苦労以外はやらなくても問題ないでしょう。苦労をするかしないかはそれぞれの価値観によって違いますからね。

まとめ

『苦労は買ってでもしろ!』と単純に言われても、なぜそのようなことを言われるのかを理解していなければ間違って解釈してしまいます。

苦労することこそ美学だと考えている場合、結局は『苦労することが目的』となってしまい、そもそもなぜ苦労をしているのかが分からなくなってしまいます。

新しいことに挑戦するという行動を起こすと、それが必ず苦労を呼び込んできます。

その苦労を乗り越えることこそあなたの経験値を上げる重要な要素となりますので、その点だけは忘れないようにしましょう。

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