『テックキャンプ』は、数週間ガッツリプログラミングを学べば未経験からでも転職を実現できるプログラミングスクールとして有名です。
他スクールでは実現できない高い転職成功率を誇り、多くの受講生がこぞってテックキャンプを選んでいることも事実ですが、その裏では
テックキャンプを受講したのに転職できなかった‥
という人たちがいることも事実。
高い転職成功率+転職保証付きのサービスであるテックキャンプを受講し、なぜ転職できる人とできない人が出てくるのか?
ここでは、あまり表には出てこないテックキャンプの裏側を掘り下げていきたいと思います。
結論としては『プログラミングスクールを受講し、ただ卒業しただけでは転職はできない』ということ。
これから希望を持ってテックキャンプの受講を考えている場合は、今回の内容を最後まで読み、この業界のリアルを理解した上で通うスクールを選ぶようにしましょう。
テックキャンプ受講後に転職できない人たちの生々しい理由
テックキャンプ詳細 | |
---|---|
受講料 | 657,800円〜 |
保証 | 転職保証あり |
転職サポート | 面接対策 履歴書の添削 企業との面談調整 |
転職成功率 | 99% |
まず、テックキャンプ受講後に転職できない原因はいたってシンプル。
1,受講し卒業さえすれば転職できると思っている
2,就職先にこだわりすぎている(有名企業だけなど)
3,単純な技術不足(ポートフォリオでのスキル証明ができていない)
1,受講し卒業さえすれば転職できると思っている
これは、昔の僕含めプログラミングスクール受講生の多くが勘違いしていることですが、転職保証付きのスクールに通い卒業しても、必ず転職できるわけではありません。

つまり、そのスキル+人間性に企業側が興味を持ってくれなければ、採用してもらうことはできないのです。
2,就職先にこだわりすぎている(有名企業だけなど)
『転職』と言っても、その転職先はSES・自社開発企業・有名大手企業など様々な選択肢があります。
テックキャンプにも『スクールと提携している企業』があるため、自分一人で就職先を探すよりも転職の難易度は低いです。
しかし、卒業生の中には転職先にこだわり
- どうしても大手企業に入社したい
- SESではなく自社開発企業に就職したい
と考えている人もいるため、転職活動が長引き、結果的に転職できないこともあります。
転職先に関しては[ブラック!?]テックキャンプからの就職先はどこになるのか?の記事を参照してください。
20代と30代以降では転職の難易度も大きく変わる
仮にテックキャンプ経由で同じスキルを持って卒業しても、それが20代と30代では企業側からの見え方は全く違います。
・ポテンシャル採用(将来性)で雇ってもらえやすい
・企業側が教育する猶予がある
・30代の転職は『即戦力』が条件になっていることがほとんど
・20代のように教育に時間が使えない
・未経験の20代と比較されると30代未経験の人材は選ばれにくい
プログラミングスクールに関しては、良い口コミ・悪い口コミが乱立していますが、大切なのは『その人がどの立ち位置から情報を発信しているか?』を見極めることです。

3,単純な技術不足(ポートフォリオでのスキル証明ができていない)
テックキャンプのカリキュラムは600時間ガッツリ勉強するものなので、最低限仕事ができるスキルは身についています。
それでも転職を実現できない場合、考えられる原因は『面接』と『ポートフォリオ』です。
面接は、テックキャンプ側が転職サポート・履歴書の添削などをしてくれますが、問題はポートフォリオです。
テックキャンプのカリキュラムを消化し、そこでポートフォリオを作成するとなると『卒業生と類似したポートフォリオ』が量産されることにもなるため、採用企業から『またこれか‥』と思われやすくなります。

ポートフォリオは『スキルの証明』でもあるため、技術力を上手にアピールしつつ、尚且つオリジナル性のあるものを仕上げることを意識しましょう。
・卒業を目的にせず受講開始から前のめりで学ぶ
・自分の経歴・年齢に見合った転職先を探す
・他卒業生と被らない独自性のあるポートフォリオを作成する
テックキャンプで転職を実現している人たちの共通点

これはどのプログラミングスクールでも共通して言えることですが、転職を実現している人たちは自らの手で転職先を掴み取っています。
大切なのは『企業側に立った場合自分を採用したいかどうか?』です。
エンジニアになりたい理由が明確
これはいわゆる『熱量』にも繋がりますが、エンジニアになりたい理由が
- 給料が上がりそうだったから
- 座って仕事できて楽そうだったから
こんな回答だけだったら、当然採用されることはありません。

面接では必ずと言っていいほど
これらの質問でエンジニアとしての熱量を測られます。
この質問に対し、相手に本気度を伝えられる回答を必ず用意しておきましょう。
技術レベルが企業側にしっかり伝わっている
いくら熱量が伝わっても『技術力』が低ければ、これもまた採用されません。
未経験からの転職は、技術力よりもポテンシャルで採用されることにはなりますが、企業が想定する最低ラインの技術を超えていない人材は弾かれます。

自分のキャリアと企業の社風がマッチしている
企業が人材を採用する場合、多額のコストを人件費に投資する代わりに『自社に貢献してくれる』ことをリターンとして考えます。
例えば将来的にフリーランスエンジニアになりたい場合、面接の段階で『いずれはフリーランスになりたいです』と言ってしまうと、その企業に所属し続ける意志がないと判断されます。
いくら自分の描くキャリアがあっても、採用する人材のキャリアが企業の社風にマッチしなければ雇われることはありません。
プログラミングスクール経由で条件の良い環境に転職を実現するには?

正直、エンジニアとして転職を実現するのは『働く環境』を選ばなければそこまで難しいことではありません。

転職成功をどこに設定しているかは人それぞれですが、やはり働くからには知名度が高く条件の良い環境でエンジニアになりたいのが本音ですよね?
条件の良い転職先を見つけ、そこで働く方法はいくつかありますが、大切なのは
複数の選択肢から自分に合った条件の良い環境を見つける
ことです。
テックキャンプは一つの選択肢でしかない
確かに、テックキャンプは転職成功率が高く、実際にプロとして活躍できるレベルのカリキュラムが整っています。

ただ、このテックキャンプがあなたに合っているかどうかはまた別の話。
テックキャンプ以外にも、DMM WebCamp PROも有名企業に転職を実現させている卒業生は数多くいますし、完全オンラインで学べる大手スクール『テックアカデミー』にも転職保証コースはあります。
その他、これからの時代で必ず使われるAI(人工知能)に特化したプログラミングスクールAIジョブカレもあります。
どのスクールでも『転職』を目的に考えるのであれば実現可能ですし、テックキャンプの半額以下で受講できる環境もたくさんあります。
数あるスクールの中で自分に合ってる環境はここ!と判断した後に受講すれば、メンターとの相性やカリキュラムの満足度で苦しむこともなくなります。
テックキャンプは未経験からの転職を実現可能な数少ないスクールではありますが、実際に無料体験・相談を活用した後、他スクールと比較して納得した形で受講しましょう
最初から一つの選択肢に絞るのと、複数の選択肢から自分に合う環境を見つけるのとでは雲泥の差がありますからね。
まとめ
・テックキャンプは転職成功率99%なので転職できない卒業生はいる
・20代の口コミと30代の口コミでは同じ発言でも意味が全く違う
・未経験からエンジニア転職している人たちは共通点が多い
・スクール受講前に複数の選択肢から選ぶと自分に合った環境が見つけられる
どのスクールであっても、必ず転職できない人の存在はあります。
一つの否定的な意見を採用することも大切ですが、結局は『自分のキャリアプランを実現できるか?』がスクール選びの肝になります。
転職できない人がいる中で、しっかりスクール経由で転職し、その後キャリアを積み上げている人はいますので、本当に自分に合っているのかどうかをリサーチした上で通うかどうか決めましょう。