あまり簡単に使ってはいけない言葉ではありますが、自分自身が社会になかなか適合できていないと思った時、必ず頭によぎるのが
『社会不適合者』
の可能性だと思います。
基本的には、本当の意味で社会に適合することが難しい人はいると思いますが、多くの人が使っている理由はそこではないと思います。
むしろ
『今の時代で求められる働き方ができずに苦しんでいる』
人たちが使っている感じが強いです。
なので、ここでは後者の考え方を社会不適合者と定義し、その点について深くまで掘り下げていきたいと思います。
もし数年前・数十年前であれば、私自身もどうにかして社会に適合するための方法を提案していたと思います。
しかし、今の時代の流れ、これから訪れる未来のことを考えると、むしろ社会に適合しない生き方を選択した方が自由な生き方を選択できる可能性が高いという結論に達したのです。
その点についても順を追ってお伝えしていきます。
好きなところから読んでください
社会不適合者は甘えた考え方なのか?

今の30代以降の人からすると、現代の若者は甘い考えを持っていると思われるはずです。
- 会社に入って数ヶ月で辞めてしまう
- 上司の誘いをすぐに断る
おそらく不満点を挙げればたくさん出てくるはずです。
社会の決められたルールを守ることに意味を見出せない若者
昔からの伝統的な考え方を守りたい上司
この考え方の違いが、様々なすれ違いを引き起こしているのです。
もし今までの考え方・価値観が正しいのであれば、おそらく社会不適合者という言葉は1つの甘えになるのかもしれません。
我慢すること・耐えることが当たり前の社会であれば、ちょっとしたことで辞めてしまうような人の考え方は受け入れられないでしょう。
世の中が求める社会適合者の理想像について

社会に適合できずに苦しんでいる人たちの裏では、しっかりと社会に適応し、そこで求められる仕事をこなしているような人もたくさんいます。
というより、こちら側の人の方が多いですね。
社会人になると、最初の段階である程度決まった型の中に放り込まれます。
そしてそこで社会人としての常識を学び、働く環境によっては洗脳に近い教育を受けて、会社のために全力を注ぐ思想を植え付けるようなところもあるのです。
今の日本社会が求める社会適合者の理想像は、おそらくこんな感じでしょう。
◆社会人の理想像
- 遅刻・欠勤をしない
- 黒髪短髪でスーツを着用する
- 上司の言うことに忠実に従う
- 愛想笑いをして人間関係を円滑にする
- 自分の意見を殺して会社のために働く
- 積極的に上司の飲みに付き合う
- どんなことがあっても会社を辞めない
これらの条件を満たしている人物は
『お前なかなかできるやつだな〜!』
と上司や会社から評価されることになるはずです。
この基準が1つの理想像ならば、社会不適合者と言われる人たちは、これと全く逆の要素を持っていることになります。
社会人として立派に働くという視点で考えれば、この理想像に近づくことが最善の選択かもしれませんが、自分の人生を幸せなものにすることを考えた場合、これらの基準を満たして幸せなのか?この点に関しては疑問が残るところです。
先入観が自分の人生を壊す可能性がある

日本の歴史が最も変化したと言われる
『高度経済成長期』
であれば、上記した理想の社会人の要素を満たすことが何よりも重要だと思います。
この時代は、とにかく日本が発展を遂げた時代でもあるため、とにかく働いて働いて働いて日本を豊かにすることに全力を注ぐ必要がありました。
この人たちの頑張りのおかげで、今私たち日本人が豊かに暮らせています。
身分の低い東洋人という立場から、今の時代を作ってくれた過去の日本人に、私自身は心から感謝しています。
しかし、そこから数十年という月日が流れているのにも関わらず、今の日本ではその時代と同じような働き方が求めらているのです。
そもそも、時代が違うのに同じような働き方を強いるということは、その先に成長はありません。
むしろ、時代に合わせて働き方を変えている発展途上国や先進国がグングン伸びていき、バブル経済の再来を信じて過去の働き方に縛られている日本人は、この先衰退の一歩を辿ってしまいます。
高度経済成長の時代になくて、今の時代に存在するもの。
それらを考えれば、過去の働き方に囚われることがどれだけのリスクかはある程度想像ができるはずです。
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社会に適合すると『個』が消える可能性が高い
今までの働き方では、個人という存在を消して会社のために全力を尽くす考え方が当たり前でした。
もちろんこれからも同じ考え方で日本は進んでいくとは思いますが、新しい時代では『個』を消した生き方というのはリスクしかありません。
実際に海外の情報を取り入れてみてください。
インターネットを活用し、世界中の情報が瞬時に取り入れられる現代で、企業に属さない個人がどんどん世の中を変えています。
自分の頭で考え、自分で行動を起こし、自分の手で仲間を募る。
このような人たちが、日本人の多くが知らない間に活躍する場を広げているのです。
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いくらバブルの再来を期待したところで、あの時と今では条件が大きく異なります。
間違いなく訪れることのない未来に期待し、会社に自分の人生を注いだところで、待っている未来が明るいものになるとは到底考えられないのです。
社会不適合者が今の時代に生まれたことに感謝すべき明確な理由

日本人の団結力というのは、世界も恐れるくらい素晴らしいものです。
この考え方は大切なことでもありますので、基本的には捨てる必要はないでしょう。
ただ、それと個を消すことは全く別のことです。
古い考え方の枠組みに押し込まれて苦しむことは、最終的に自分の首を苦しめることにも繋がります。
ですが、その辛さに耐えられない一部の社会不適合者たちが、今の時代に生まれたという事実は、紛れもなく
『追い風』
でもあるのです。
考えてもみてください。
日本に住んでいても、現代はインターネットのインフラが整っているため、世界の情報を瞬時に取り入れることができます。
あらゆる情報が得られるのに、日本の社会の働き方というのは、過去のやり方をほとんど変えていません。
そうなると、今の時代の働き方に違和感を感じた人たちが、裏で行動を起こしてどんどん世の中を変えようとしていくのです。
その分かりやすい例が
- youtuber
- インスタグラマー
などの情報発信者です。
おそらく理想の社会人の像を意識して生きてきた人たちからすると、この人たちの生き方は受け入れ難いものがあるはずです。
しかし、現代の働き方として可能性を秘めているのは、明らかにこちら側の人たちの考え方です。
個人としていくらでも情報を発信できる環境があるのに、それを受け入れずに過去の働き方に縛られるというのは、かなり辛いものがあります。
日本に社会不適合者と言われる人が増えてきた理由も、結局は
『サラリーマン(今までの働き方)の選択肢があることを知ってしまったから』
です。
選択肢が1つしかなければ、どんなに不満があっても社会に適合せざるを得ません。
しかし、今この瞬間に社会にそこまで適合しなくても楽しく生きている人の存在を目の当たりにすると、今の自分と比較して違和感を感じるのです。
様々な理由はあると思いますが、私が社会に適合できない人が増えていると思う一番の理由は、この点だと考えています。
つまり、今の時代では
『わざわざ小さな枠組みにはめられた生き方をする選択肢を取る必要はない』
ということです。
社会不適合者が仕事選びよりも重視すべきたった1つのこと!

『社会になかなか適合できないから、今の仕事を辞める‥』
そう言って、心の底から納得してくれる親御さんなんてまず存在しないでしょう。
そもそも親御さんの世代では、サラリーマンとして規律正しく生きる選択肢=正解という価値観の人がほとんどですから、自分の子供もその型にはめようとします。
そうなると
仕事を辞めて新しい仕事に就いて働く→また仕事が嫌になって辞める→また新しい仕事を選んで働く
このループにはまります。
もちろん新しい仕事を探すことは大切ですが、一番に意識しなければならないことは
『この時代に何が起こっているのかを正しく理解し、人生の選択肢を増やす』
ことです。
自分に合った会社選びをしても、辞めたくなる時は必ず来ます。
しかし、今の時代でどのような生き方をしている人がいるのか?ここを調べ、普通に働く以外の選択肢を知り、それを実現できる可能性を高めることができれば、それだけで人生の選択肢が増えることになるのです。
無理やり適合しようとするよりも、まずは情報を取り入れて選択肢を増やすことを考えたほうが、圧倒的に生きるのが楽になるはずです。
この時代では意味わからんくらい選択肢はありますよ!

実際に様々な情報を取り入れてみると、今の時代では1つの会社で働く以外の選択肢が山のようにあります。
- 地方で村を作っている人
- 海外を旅しながら仕事している人
- ブログで生計を立ててる人
- 趣味を仕事にしている人
- 猫を撮影して収益を得ている人
挙げたらキリがありませんが、とにかく今の時代は選択肢に溢れています。
現代の情報を取り入れてみて、それでも自分が社会人として働きたいのであれば、そうすべきでしょう。
ただ、情報を取り入れて今の仕事を選んでいる人と、何も知らずに過去の枠組みで働いている人というのは全く考え方が違います。
情報が頭に入ってくれば、それだけで自分の新しい可能性を見つけることができます。
とりあえず環境を変えて適合していない人と絡んでみてくださいw
もし本当に社会に適合する自信がないのであれば、とりあえずまずは時代にそこまで適合していない人と絡んでみましょう。
ここでの適合していない人の定義は、常識がない人ではなく、過去の働き方に縛られていない人たちのことです。
現代は、SNSなどを使えば誰でもコミュニケーションを取れる時代です。
SNSで新しい時代の生き方を選択している人を
『意識高い系』
とバカにするのも1つの選択ですし
『とりあえず会ってみる』
のも良いでしょう。
とにかくこれからの時代は
『行動を起こせる人が面白い人生を歩める時代』
ですので、それだけは必ず頭に入れておいてください。
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最低限の常識は必要!しかし適合する必要はない!

色々とお話ししてきましたが、最後に軽くまとめておきましょう。
今の日本で当たり前と言われている働き方は、結局のところ
『1つの選択肢であり、それが正解ではない』
です。
これをたった1つの正解にしてしまうと、途端に窮屈な人生が向こうからやってきます。
私たちの祖先が作り上げたのが今の日本ではありますが、過去の働き方1つに縛られるのは時代の流れに反しています。
むしろ
『現代だからこそできる新しい働き方』
を選択し、その考え方を多くの人に理解してもらうべきでしょう。
無理に社会に適合しようとしても、現代はいくらでも情報が取り入れられますから、必ず違和感が出てきます。
就職→定年退職→年金暮らし
この当たり前のルートは、これからの時代では一部の人以外やってきません(これは情報を取り入れればわかります)。
10年後・20年後に個を消した働き方を選択して後悔しないためにも、まずは自分が取り入れられる情報源を見つけて、世界中からあらゆる情報をインプットしてみてください。
そうすると、これからの時代の生き方が少しずつ見えてくると思いますよ。