人生において、何かしら新しい挑戦をする場合、必ずその裏には『リスク』が出てきます。
リスクの大小は様々ですが、多くの人はこのリスクを背負うことから逃げてしまい、結局何も挑戦せずに平凡な人生を過ごそうとします。
もちろんこれは、人間のホメオスタシス機能(現状維持機能)が働いているため、基本的には人間というのはリスクをなるべく取ろうとしないようにできています。
しかし、リスクを取らない人生ばかりを過ごしていると、結果的にその人生こそ最大のリスクであることにもなるのです。
ちょっと意味の分からないことを言っているかもしれませんが、これは紛れもない事実です。
正直な話、挑戦しない人生ほど恐ろしいことはありません。
ここではリスクに対するブレーキが強い方のために、現状を維持しようとすることがどれだけのリスクなのか?そして挑戦するリスクに対する正しい考え方について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
もし今の段階で
- 安定した仕事に就きたい
- 死ぬまで平凡な人生を過ごしたい
このような考えを持っている場合、間違いなく『その逆の未来』がやってきますので、十分に注意する必要があります。
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新しい挑戦は正直誰でも怖い

そもそも、どんなに挑戦をしている人であっても、新しいことを始めるのはめちゃめちゃ怖いです。
例えば学生時代の頃、小学校・中学校で慣れ親しんだクラスが変わってしまったり、席替えで違う人と隣になったりすることは怖かったり嫌だったりしましたよね?
人間はその環境に適応する能力に優れているため、一定期間同じ環境で生きていると、自然とその環境で何不自由なく生きることができるようになります。
しかしその現状を壊されようとすると、途端にそれをリスクとして考えてしまい、なかなか一歩を踏み出すことができないのです。
席替えやクラス替えに関しては、強制的に行われるイベントですが、もし仮にこれが
『やってもやらなくてもどちらでも良いですよ』
と言われれば、ほとんどの人は現状を変えようとはしないはずです(現状に不満を持っていれば別ですが)。
1歩踏み出せる人・1歩踏み出せない人には雲泥の差がある

世の中の人たちの99%は、間違いなくリスクを取るよりも安定した人生を過ごしたいと考えています。
もちろんこれは私も否定はしませんし、人間が生きるために必要な考え方なので全く問題もないのです。
ただ、重要なことは
『肝心な時に一歩踏み出すことができないと、それが人生を壊すことにもなる』
ということです。
今自分に好きな人がいたとして、その人が自分のことを好きかもしれないという噂が出ていたとします。
そうすると、確信は持てないけど
『告白したら成功するかもしれない』
ため、ここで思いっきりアクセルを踏み込んで一歩踏み出せば、途端に人生は変わっていくかもしれません。
しかし、アクセルを入れてしまうと、
- 振られて大きなショックを受けるかもしれない
- 2度と仲良くできなくなるかもしれない
このようなリスクが出てくることになります。
よく考えてみれば、結局これは人生レベルではリスクでもなんでもないのですが、いざそのシーンに自分が立つと、なかなか一歩を踏み出せずに後悔する人がほとんどなのです。
一歩踏み出せないだけで、人生が大きく変わってしまいます。

人生ではこのような場面がたくさん出てきます。
どんなジャンルでも、成功している人というのは、この場面でためらいなくアクセル全開ができるのですが、リスクを過剰に恐れる人というのは、この一歩を踏み出すことができないことがほとんどなのです。
リスクと無謀は全く考え方が違います

このリスクと無謀に対する考え方の違いには注意が必要です。
先ほどの例で考えてみると、明らかに脈がない人に告白をしても、まず振られることは確定しています。
これは単純に
『無謀な挑戦』
でしかありません。
しかし、告白する前の段階で、様々なアプローチを駆使して好意を持ってもらう努力をし、その後にアクセル全開で告白をすれば、これはリスクを取った挑戦であり、無謀な挑戦ではなくなるのです。
多くの人は、無謀な挑戦をリスクを取ることだと認識していますが、実際は全く別物だということを正しく理解しておく必要があります。
無謀なことに一歩踏み出したとしても、その先には間違いなく『失敗』しか待っていませんので、これだけは理解しておいてください。
リスクを取らない人生を過ごした時に待っている3つの未来

リスクと無謀の考え方の違いを正しく理解したところで、もしこれからの人生でリスクを全く取らないように生きた場合、どのような未来が待っているのかを具体的に想像してみましょう。
もしかしたら、今までの世の中ではそこまでリスクを取らずとも安定した生活ができていたかもしれません。
しかしこれからの世の中というのは
『過去存在しなかった新しい技術が山ほど出てくる』
ため、今までのような生き方では普通の暮らしも難しくなる可能性が高いのです。

安定の基準をグッと下げれば、最低限の生活はできるかもしれませんが、結果的にリスクを取らないことが自分を苦しめる原因にもなりますので、以下の内容は必ず理解しておきましょう。
安定した生活とは真逆の現実

もし安定することを優先し、リスクを避けて生きている場合には、間違いなく
『全く逆の現実が引き寄せられる』
ことになります。
この世の中は、執着することでそれが離れていく原理原則があります。
好きな人を追えば追うほど離れていきますし、自分がなりたくないと思えば思うほどそうなってしまうようなことが多々あります。
つまり、安定した生活をしたいと思えば思うほど、実は不安定な方向にズルズルと引き寄せられていくことになるのです。
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将来的な安定を求めて銀行員を目指しても、将来的に暗号通貨やブロックチェーン技術によって、今まで銀行員がやっていた仕事が必要なくなったり、格安の手数料で送金ができてしまい、従業員に払える給料が減ることもあります(すでにこのような現実は起こっています)。
他の安定している仕事である公務員を目指したとしても、いずれはAI(人工知能)の特化型人工知能(一つの分野に特化したAI)が、今までやっていた事務処理を一瞬で片付けるような未来が来るかもしれません。
安定を求めれば求めるほど泥沼にハマっていき、結果的に10年後20年後の自分の生活は、リスクを取った人よりも不安定なものになる可能性は極めて高いのです。
失敗というバックボーンがない人間性

そして安定という現実以外にも、リスクを取らないことによる副作用が起こります。
人間は、失敗を繰り返していくことで成長していきます。
あらゆることで言えますが、基本的には成功体験から学ぶことよりも、失敗体験から学べることの方が多いです。
どれだけの失敗を積み重ねてきたか?これは結果だけ見るとマイナスの出来事かもしれませんが、バックボーンという視点で見ると圧倒的にプラスの材料になります。
- こうやったら失敗する
- ここを変えたら成功するかもしれない
これらの判断基準は、必ず『失敗した経験』がもとになって生まれます。
もし自分の人生でリスクを避け続け、常に成功できるレベルの挑戦しかしてこなかった場合、この失敗した経験というバックボーンがほとんどなくなるため、大人になったときに過剰に失敗を怖がるようになります。
受験、就職をストレートで全て突破してきた人たちが、社会人になると大きな挫折から立ち直れないことが多い理由も、結局はこのバックボーンを持っていないからです。
成功することは悪いことではありません。
しかし、失敗するかもしれない挑戦をしてこなかった人生というのは、いずれその反動が一気に自分に返ってくることになるのです。
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挑戦する概念が消え去った人生

個人的に一番ヤバいと思っている部分はここです。
どんなことであっても、挑戦ができなくなるということは、それだけで選択肢を大きく狭めることにもなります。
仮にちょっとしたリスクを取れば、高い確率で成功できることが目の前に出てきても、挑戦する概念を失ってしまうと、結局
『自分が失うものの恐怖にしか目がいかなくなる』
ため、その一歩を踏み出すことができないのです。
例えば、10万円の費用を投資して勉強をすれば、1年後に年収が大幅にアップする場面が出てきたとします。
リスクを取ることが当たり前の人生を過ごしていれば、この費用はポンと出すことができますが、挑戦する概念が消えた人生を過ごしてきた人たちは
『10万円を手放さなければならない恐怖』
にしか目がいかなくなり、結局この一歩を踏み出せなかったりするのです。
『挑戦という概念が消えてなくなる=人生で成功する可能性が0に近く』
これくらいの価値観を持っておいたほうが良いかもしれません。
それくらい人生で挑戦することは大切なことなのです。
リスクを取った時何を失うのかを考えてみよう!

もしあなたが新しい挑戦をする場合、まずその挑戦によってどのようなリスクを取り、何を失うのか?この点を最初に考えてみましょう。
ここを考えることで、それが正しいリスクなのか無謀な挑戦なのかが見えてきます。
例えば、自分が新しい飲食店をオープンして、そこで挑戦したいと考えたとします。
そうなった場合、背負うリスクは
- お店の改装費:1000万
- 今の仕事を辞める
- お客さんが来なかった場合に抱える借金
これらのことが挙げられます。
正直、リアル店舗をいきなりオープンして抱えるリスクというのは、かなり大きなものです。
そのため、WEB・マーケティング関連のスキルなしに挑戦することは、おそらく
『無謀である』
という判断ができるでしょう。
新しい挑戦をする場合、このような無謀な計画を立てるのではなく、まず最初にマーケティングスキル・ネットのスキルを身につけ、そこである程度収益を得られるようになってから、その費用を使ってリアル店舗をオープンさせることができれば、それだけでリスクも減りますし、成功する可能性も高まります。
リスクを取ることこそ正しいという考え方が出回っていますが、あれは本質的には正しくありません。
リスクを取り、必ずその裏でリスクヘッジをしつつ新しい挑戦をすることこそが、本当の意味で背負うべきリスクとなるのです。
挑戦しない人生ほど大きなリスクは人生に存在しない

Aくん:安定したいから、公務員になって定年まで過ごしたい
Bくん:安定なんて期待できないから、とにかく挑戦して生きたい
もしこの2人がいたら、将来的に安定した人生を過ごせるのはどちらだと思いますか?
もちろん私は公務員という仕事は否定していません。
しかし、安定したいという理由で仕事を選んでいる人が、その組織で大きな結果を出すことはまず考えられません。
逆に、常に挑戦することを考えているBくんのような人材は、将来的に大きなリターンをもたらしてくれる可能性が高いため、企業も積極的に採用したいと考えるはずです。
安定した仕事を選んだという結果ではなく、安定したいというマインドを持って仕事をしていることに一番の問題があります。
企業のトップは誰もが理解していることですが、この世の中で本当に安定している企業なんてまず存在していませんからね。
リスクと無謀の違いを正しく理解して、安定した人生を目指すのではなく、本当の意味で豊かになれる人生をもう一度自分の中で考えてみてください。
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まとめ

『リスクを取る勇気』
これだけを聞くと、なんだか大きな決断のように聞こえますが、実際はそんなことはありません。
というより、毎日の生活でリスクを取るかの決断は必ずやってきます。
- 家賃を上げるリスク
- 結婚を選択するかどうかのリスク
- 子供を産むかどうかのリスク
- 転職するリスク
リスクに関しては挙げたらキリがありませんが、この1つ1つの選択があなたの良い未来・悪い未来を引き寄せていることは事実なので、積極的にリスクを取るような選択をしていきましょう。
途中でもお伝えした通り、執着が生まれると、結果的にその反対の方向に向かうことが世の中の原理原則ですからね。