ITエンジニアが足りない‥。
これは常日頃IT業界で言われていること。
これからさらに世の中のIT化が進んでいき、人々の生活をさらに便利にしてくれる技術が出てくることになります。
それを考えると未来にワクワクしてしまいそうですが、その裏ではITスキルを持った技術者の人材不足が深刻化しているため、すでに多くのIT企業がエンジニアを確保することができずに苦しんでいます。
エンジニアというのは、言ってしまえばIT業界のスペシャリストです。

しかし考え方によっては、エンジニアが少ないということは、ITに強いスキルさえ身につけてしまえば未来の日本で圧倒的有利に生きることも可能なのです。
ITエンジニアはこの先さらに人材不足が深刻化する‥

この話は結構知られていることですが、今のまま進んでいくと、この先数十年でエンジニアの数は減り続けていくことが確定しています。

引用元:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf
2019年をピークとして、その先は就職する人数が退職者を上回ることがなくなるため、一気に人材が減り続けていくことになります。
これはもう止めることはできません。
労働人口が減り続けていくことに対し、この先IT業界というのは今よりも急激に成長することが予想されています。

引用元:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf
需要が拡大していくのに人口が減り続ける。2030年頃には、なんと80万人近くもの人材が不足することになるため、現在この問題を国は深刻に捉えており、早急な対策を行おうとしているのです。
義務教育でのプログラミング必修化
今後伸びるであろう業界の人材が減り続けるということは、国の税収も回収することが難しくなるため、国が衰退していく可能性が高くなります。
そうならないための対策として、2020年から学校の義務教育の必修科目として、エンジニアの必須スキル
『プログラミング』
が取り入れられることになります。
これはグローバル化の影響により、学校の授業に英語が入ったときと同じような流れですね。

ただし、これは小学校・中学校に通う子供達が大人になるまでの期間は効果は出ませんので、それを考えると、やはり2030年までのエンジニアの人口不足は解消されることはないでしょう。
実はITの人材不足は日本だけではなかった
私自身は、このエンジニアが不足している現状を
『日本だけの問題』
だと思っていました。
しかし実際に調べてみると、IT業界の人材というのは
のです。
すでにアメリカでは、2020年の段階で100万人ものエンジニアが不足すると言われていますので、日本よりもはるかに深刻な問題となっています。

なぜITのスペシャリストの人材が足らないのか?

このIT業界に関しては、エンジニアというスペシャリストな人材がいなければ基本的に成り立ちません。
人材不足が深刻化している理由は、この見出しを見ても分かる通り
『スペシャリストを育成することはそう簡単ではない』
からです。

なので正確な表現をするならば、既存のエンジニアの数も少ない、尚且つ優秀なエンジニアの人口がそれ以上にもっと少ない感じです。
そしてそのようなエンジニアが増えない理由というのは、今のこの業界を掘り下げてみるとたくさん出てきます。
そもそもIT業界に良いイメージがない

あなたが『IT業界』という言葉を聞くと、どんなイメージを持つでしょうか?
人それぞれ持っているイメージは違うと思いますが
- ギラギラしている
- 成金が多い
- ブラック企業が多そう
- 給料が安そう
- こき使われそう
まぁネガティブな要素が山ほど出てきます。

将来的なことを考えた時に、公務員や大手企業という選択肢が最初に出て来るため、人材自体を確保するのが難しいのが現状なのです。
常に新しい技術を取り入れるためスピードに追いつけない

そしてもう一つの理由としては、IT業界は時代の流れが早いため、常に新しい情報を取り入れていなければ置いていかれてしまいます。
例えば1年前に使われていたものでも、その翌年には全く使われなくなることも多いため、現状維持思考を持っていると時代の流れについていくことができません。
常に新しい情報にアンテナを張り、それを新しいサービスに変えていくような柔軟性のある思考が求められるため、この流れについていけずに辞めてしまうような人たちも多いのです。

今の考え方で働き続けることを考えるのではなく、時代を受け入れ、そしてその流れに上手く乗るような思考を持つことが重要なのです。
エンジニア自体の働き方が大きく変わり始めている

団塊世代の退職を食い止めることはできません。だからと言って、急激に出生率を高めるような取り組みをできるわけでもありません。
そうなった場合、以前のように新卒で会社に就職し、そこでエンジニアとして働き続けるという構図は壊す必要があります。
他にも派遣エンジニアとして働き、あえて正社員という道を辿らない選択をする方もいます。

現にIT企業というのは1年で退職する人がいるのが当たり前の業界ですから、そもそも定年を考えて働くような人はごく少数です。
いずれは起業することも視野に入れている方も数多くいますので、縛られた働き方ではなく
『自分が理想とする働き方』
を選択する人が増えているのです。
働く側からすると正直『チャンス』しかない!?

過去のエンジニアという働き方は、正直
- 給料が安い
- 待遇が悪い
- ブラックな働き方を強いられる
ことが多かったようです。

もちろん今も悪い環境で働かされることもあるようですが、途中でもお伝えしている通り、今エンジニアの市場は圧倒的な人材不足です。
IT企業もエンジニアがいなければ仕事になりませんから、どうにかしてエンジニアさんを確保したいと考えています。
そうなると、高い報酬を提示してくれる企業がたくさん出てくるため、エンジニアとして働く側としてはチャンスしかないのです。
今後需要が高まり好待遇が受けられるITエンジニアとは?

もしかしたら、ここまでの話でエンジニアという仕事に興味を持ったかもしれません。
これからプログラミングが義務教育で必修科目になるため、2020年以降に小学校・中学校に入学する子供たちは恵まれた環境でプログラミングを学ぶことができます。
しかし今大人である私たちの方が得られる恩恵は大きいです。
先ほどのデータからも分かる通り、2019年以降からエンジニアの数は減り続けていくため、需要の高まるプログラミング言語さえ学んでしまえば、その先数十年は活躍できるようになります。
WEB系エンジニア
こちらに関しては、すでに需要がかなり多いため、今の段階でも活躍する場は山ほどあります。
試しにWEB系のプログラミング言語であるPHP・JavaScriptなどの求人を調べてみてください。他の言語よりも圧倒的に多い求人数が出てきますから。

なのでできればPHP専門のエンジニアになるのではなく、PHP・JavaScript・JQueryを使えるマルチスキルエンジニアのような人材を目指すと、この業界でもかなり重宝されます。
サーバーサイドやフロント、バックエンドまで幅広く網羅しているWEBエンジニアになれば、さらに高単価で働くことができるでしょう。
IoT関連のエンジニア
将来性という意味では、こちらのIoTの市場は外すことはできません。
このIoTの市場は現在急速に拡大していますが、その市場の拡大とは逆に、技術スキルを身につけているエンジニアの数が圧倒的に足りていないため、この先企業同士で優秀なエンジニアの取り合いが始まることになるでしょう。

AIエンジニア
市場の伸びで考えると、こちらのAI市場も注目すべきです。
この先私たちの生活でAI(人工知能)は当たり前のように使われます。というより、すでに当たり前のように使われています。
人間を超える脳みそを持っているAIを作り出すエンジニアも、この先たくさん出てくるでしょう。
AIに関しては、本当の意味で
『世の中をガラッと変えてしまう可能性』
を秘めているため、こちらの技術をいじれるスキルを持っていれば、将来貴重な人材として扱われるはずです。
この先確実にIT業界は急成長していく!つまり‥

たとえどのジャンルのエンジニアになったとしても、必然的に自分のスキルを求められるようになります。
数あるエンジニアの中で優秀な人間になることができれば、その人を放っておくことはまずありません。

エンジニアになるということは、必然的にプログラミング言語を学ぶ必要がありますが、どれを学んだとしても仕事は必ず見つかります。
大変なのは『エンジニアになるまで』の最初の期間です。
もしエンジニアに挑戦してみたい場合には、ここを乗り越えるために、プログラミングスクールや教材を上手に活用していきましょう。
まとめ

将来が不安なサラリーマンはこの世の中に山ほどいますが、その中でIT業界のスペシャリストであるエンジニアというのは、むしろ不安よりも期待が大きい注目の業界です。

大げさではなく、私自身は何十年・何百年先の未来はエンジニア=ドラえもんのような存在になっているんじゃないか?とも思っています。
自分の手で新しいサービスを生み出せる
そんな夢みたいなスキルを持っているこのエンジニアという職業に、もう少し多くの人が注目してくれると人材不足も解消されると思います。