最近プログラミング関連の広告をよく見るのですが、その多くは

  • 1ヶ月で転職に成功!
  • 3ヶ月でフリーランスに転身できた体験談
  • 40歳から3ヶ月で案件を獲得できた!

など、とにかく

『短期間で成果を出せる人』

を全面的に表に出していき、多くの人を集客している感じがします。

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当然プログラミングを学ぶのであれば、長い時間かけて学習するよりも、短期間で働けるレベルまで押し上げてくれる環境に飛び込みたいことは事実ですが、それでもこの広告の打ち方は個人的にはあまり好きではありません。

確かに本気でプログラミングを学べば、短期間で大きな成果を出すことは十分可能です。

それでも短い期間でスキルを身につけること=正しいという価値観になると、将来的にIT土方として働くエンジニアを量産するだけなのでは?と心配をしています。

なのでここでは、このプログラミング業界のカラクリや、実際に短期間で大きな成果を出している人たちの生態を生々しくご紹介していきたいと思います。

ちなみに私の体験談もしっかりと入れていきますので、ぜひ一つの参考として読み進めてみてください。

短期間で成果が出ない=プログラミングが向いていないではない!

まず今回一番お伝えしたいことというのは

『短期間の学習でプログラミングで成果が出ないのは当たり前』

だということです。

これは少し夢を壊すような表現かもしれませんが、紛れもない事実なので仕方がありません。

これを聞くと

『じゃあなんで短期間で成果を出している人がいるの?』

と思われるはずですが、それには2つ理由があります。

プログラミングを3ヶ月で爆発的に成果を出す人とそうではない人の違い

そもそもあなたが『成果』をどのように解釈しているかは分かりませんが、この業界で短期間で成果を出せるカラクリをお伝えしておきます。

まず、成果を出している人は2種類に分かれます。

1つは

『短期間でプログラミングにのめり込み、大きな成果を出した人』

そしてもう一つは

『短期間で基礎的な部分を学び転職した人』

この2パターンになります。

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前者の人たちは後ほど詳しく解説しますが、実際広告などで紹介されている人たちのほとんどは後者になります。

IT業界はとにかく人材不足のため、ある程度基礎力を身につけることができれば、仕事先はある程度確保できます。

そのため、短期間で転職する=短期間で高いスキルを身に付けたということではないのです。

簡単に言ってしまえば

『短期間で、最低限働けるレベルのスキルを身に付けた人』

になるため、これに憧れることはそもそも間違いなのです。

多くの人がこのパターンに当てはまりますが、実はその裏で

『本当に短期間でスキルを身に付けた凄い人たち』

がいることも事実です。

実際この凄い人たちというのは、3ヶ月でやっていることが尋常ではありません。

以下のことができるのであれば、あなたも間違いなくこの人種の仲間入りを果たすことができるでしょう。

1日の学習時間が10時間前後が当たり前

そもそも3ヶ月の学習期間が意味をなさない理由は、1日の勉強時間の差がとてつもなく大きいことが理由でもあります。

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例えば私の場合、プログラミングをスタートさせてから最初の数ヶ月は、最低でも8時間前後は勉強に時間を注いでいました。

短期間で結果を出した知り合いのエンジニアさんに話を聞いても

『1日最低でも10時間以上は勉強していたかもね』

という発言を当たり前のようにします。

一般的に、プログラミングを勉強する人のほとんどは本業の合間を縫っていることがほとんどなので、勉強時間を確保できたとしても、1日2〜3時間が限界だと思います。

1日10時間勉強している人(3ヶ月で900時間)

1日2〜3時間勉強している人(3ヶ月で約200〜300時間)

この2人が3ヶ月勉強を続けたら、3倍以上の学習時間の差が生まれることになるのです。

まずはこの事実をしっかりと受け止めておきましょう。

ちなみに、いくら時間をかけても過去の私と同じようにくすぶってしまうと全く成長せずに時間だけが過ぎていくリスクもあります。

参考:(綺麗事なし!)プログラミングの独学でくすぶっていた昔の自分に伝えたいこと!

アウトプットの量が違う

圧倒的な学習時間を確保している上に、成功している人たちの多くは

『学習時間の大半をアウトプットに使っている』

のです。

実際プログラミングを学ぶとなった場合、多くの人たちは『参考書』『動画コンテンツ』を使って勉強を開始します。

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学習すること自体は問題ないのですが、いつまでもインプットをし続けていても、それはただの勉強で終わってしまい、実際にスキルとして使えるようにはならないのです。

実際に短期間でフリーランスに転身している人の多くは、最初の知識の少ない状態でも、とにかくアウトプットを意識して学習を進めています。

目の前にLPがあったら模写してみたり、自分が作りたいサイトがあればコードを真似てみたり、とにかくアウトプットに全力を注いでいるのです。

  • インプット主体の学習をしている人
  • アウトプットメインで学習している人

こちらの違いも3ヶ月で露骨に現れることになります。

ちなみにアウトプットするということは

『インプットするよりも3倍大変』

ですので、この点も成長スピードに大きく関係してくるのです。

参考:プログラミング学習の暗記(インプット)はただの逃げである理由

プログラミングの勉強で上手くいかない人は短期的に大きな結果を求める

そしてこれは、実際に私がプログラミングを始めたときにやってしまった一番のミスですね。

今ではこんな記事を書いていますが、実は私もプログラミング学習の広告を見て

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『数ヶ月で成果が出るのか!じゃあやってみよ!』

と1歩を踏み出した人間でした。

この選択は間違っているとは今でも思っていませんが、問題なのは

『短期間で成果が出せる=短期的に大きなスキルが身につけられる』

本気で思っていたことです。

実際にプログラミングの学習をスタートさせてみると、分からないところがたくさん出てきます。

そうすると、ちょっとしたことでググったり見直したりするため、想像している以上に学習が進まなくなります。

この現実にぶち当たると、最初に思い描いていた

『短期間でグングン成長していくイメージ』

幻想であることに気づきます。

それを知った時、おそらく多くの人がプログラミングの学習に挫折を覚えるのでしょう。

補足

勝手に作り上げた理想のイメージがあるからこそ、挫折率が極端に高くなるのがこの業界の裏事情です。

そのイメージを作り上げているのは全て『広告』『ネットの情報』になりますので、ここに踊らされないように十分に気をつけてください。

途中でもお伝えしたように、短期間で大きな成果を出している人たちは、圧倒的な努力をしているのです。

成果が上がる人はゴールを明確に持っている

短期間で成果が出ると聞くと、なぜか

『短期間で楽して学べる』

という考えがチラつきます。

実際私もこの考えがチラつきまくっていました笑。

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ですがこれも幻想なので無視して大丈夫です。

多くの人が広告や情報に踊らされている中で、なぜ圧倒的な結果を出す人たちは迷わず努力を続けられるのか?

その違いはたった一つ

『明確な目標があるかないか?』

ただこれだけです。

目標を持って行動を起こすと、その目標を実現するために今自分がやらなければならないことは何なのか?を徹底的に考え、そこに向かって努力をします。

逆に目標を持っていない場合

『こっちのやり方を取り入れた方が効率良さそう』

『この言語よりもこっちの言語の方が早く学べるかも』

と、とにかく情報に踊らされていろいろなことに手を出してしまいます。

その結果、最終的に何も身にならずに挫折する‥というパターンになるのです。

当サイトで何度もお伝えしていることですが

『プログラミングは手段しかない』

ため、この学習を目的にすると間違いなく上手くいきません。

プログラミングを手段として考え、自分の目標を実現するためにプログラミングを学ぶ人たちが結果を出しているのです。

▼結果を出している人たちの思考

『月100万円稼ぎたい←だからプログラミングを学ぶ』

『あのサービスを作りたい←だからプログラミングを学ぶ』

このように、手段と目的の違いを明確にしておきましょう。

『プログラミング向いていない』←この言葉で片付けるのはマジで勿体ない!

あらゆる方法で学習を続けた結果、プログラミングをマスターできずに

『自分には向いていないな‥』

という結論で片付けてしまう人は結構多いです。

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もちろん向いていない人は必ずいます(机に座ってパソコン作業が続けられない、勉強するとイライラするなど)。

しかしこの結論で片付けている人の多くは、本当にプログラミングの旨味を経験するまで努力を続けていないことがほとんどです。

補足

自分を納得させるための言い訳の手段として『向いていない』『難しい』『プログラミングは将来性がない』という言葉を並べがちです。

私も上手くいっていないときはネガティブなことばかり言っていましたからね笑。

向いていないなどの言葉を使って諦める前に、まだまだできることはたくさんあると思います。

独学で上手くいかないならプロに教わったり、一人で学習するのが苦痛であればコミュニティに参加したりすることで、思っている以上に簡単に現状は変えられます。

プログラミングを3ヶ月で結果を出したい方向けの本気の学習メニュー!

最後に3ヶ月という短期間でプログラミングの旨味を経験するための学習メニューを考えておきました。

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ちなみにこの内容は、私自身が今でも実践しているもので、効果を大きく実感しております。

おそらくこれを実践すれば、3ヶ月後にはクラウドワークス系の仕事は取れるようになるでしょう。

1、プロゲートでHTML・CSSの基礎を覚える(2週間)

まず最初は初心者向けの教材『プロゲート』を使って、とにかくHTML・CSSを覚えることに全力を注ぎましょう。

→プロゲート

ここで基本的なサイト構成やCSSの使い方を覚えることで、最低限サイトを作る感覚を身につけることができます。

2、クラウドワークス系のLPの模写(1ヶ月)

1つのLP(ランディングページ)を作成すると、数万円の報酬が貰える仕事は山ほどあります。

つまり自分の手でLPを作れるようになれば、稼ぐことはできるのです。

日本最大級のクラウドソーシングサービス

HTML・CSSを学ぶことで、最低限タグの配置などを理解することができます。

そうしたら、自分のスキルでも作れそうなLPを見つけて、まずは模写することから始めていきましょう。

3、模写したLPに似たものを自分の手で作る(1ヶ月)

LPを模写していくと、分からないことがたくさん出てきます。

その都度ググって調べていくことで、自然と自分にできることが増えていきます。

模写するだけでも面白いくらいスキルは伸びていきますが、さらにその伸びを加速させるために自分の手で作品を1つ完成させていきましょう。

補足

この段階になると、HTML・CSS以外にもPHPやJavaScript・JQueryのスキルも身に付けたくなるので、ドットインストールやプロゲート、その他の教材を活用して進めていきましょう。

無料で使える教材・サービス

ドットインストール (無料動画学習サービス)

テックアカデミー無料体験 (HTML/CSS JavaScriptなど学習可能)

一番意識していただきたいのは

『HTML・CSSだけで1つの作品をまず作ってみること』

です。最初の段階で自分の手で作品を作るという『成功体験』をするまでは、難しいことはすっ飛ばして考えておいてください。

ここまでくれば、月5万円程度の報酬であれば稼げるスキルは身についているはずです。

より最短で結果を出したい場合には、すでに多くの転職成功者を排出しているプログラミングスクールを活用してみましょう。

参考:安くてスキルが身につくプログラミングスクールを厳選してみた!

まとめ

プログラミングというのは、一度基本さえ身につけてしまえば、そこからは知識を後付けしていくだけなので大変なことはそこまでありません。

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もちろんスキルを高める努力は常に持つ必要がありますが、それでも全くのど素人状態からプログラミングを学んだ頃に比べれば、圧倒的に楽です。

大きな成果を出している人たちが短期間で鬼のように集中している理由も、最初の学習がどれだけ重要なのかを肌感覚で理解しているからです。

大事なこと

最初学んだことは、数日日が開くとすぐに忘れることが多いため、この時期に短期集中した方が効率よく進めることができるのです。

成果が出ない人たちは、成果が出るまでの時間学習をしていないことがほとんどなので、世の中の広告に惑わされずに、まずは自分がどれだけの学習ができているのかを数字として管理してみることから始めてみてください。