どんなジャンルのサイトを作るにしても、途中でふと考えることがある
『複数商品の紹介』
ですが、実際のところ商品を複数取り扱うことで、収入が倍になると思っている方はいますか?
ちなみに過去の私は
『えっ?商品いっぱい扱った方が収入はアップするでしょ!』
と本気の本気で思っていました笑。
たくさんの商品を扱えば、それだけサイト内での売り上げが上がっていくと本気で思っていたタイプなので、今考えると少しビジネスマインドが低いことを反省します。
なので今回は、複数商品を取り扱うことのメリット・デメリットについて実際の経験を絡めてご紹介していきます。
ちなみに最初にお伝えしておきますが、複数商品を取り扱うことで
『メリットがある』
ことは事実なので安心してください。
好きなところから読んでください
結論!1つのサイトで複数商品の扱いは‥あり!ですが‥

多くのサイト運営者は、一つの商品に絞らずに複数の商品を紹介して収益を出しています。なので戦略としては複数商品の取り扱いはメリットがあります。これは間違いありません。
しかしそのメリットの裏には、必ずデメリットも隠れているため
『それを理解した上で複数商品の取り扱いをする』
必要があります。
基本的に私が複数商品を取り扱っている一番の理由としては
『1つの商品が販売終了してしまったら、そこでマネタイズができなくなるから』
です。
もちろん1つの商品だけを紹介しているサイトもありますが、その裏では必ず
『商品の販売が終了した後に紹介する商品を決めている』
のです(もちろん良い商品限定ですが)。
絶対にやってはいけない複数商品の扱い方

現状すでに複数商品の取り扱いをしている場合は、必ず商品の成約率やアクセス解析を使っての検証・改善を繰り返していきましょう。
場合によっては
『複数の商品を紹介していることがサイト運営にデメリットを与えている』
こともありますので、それはデータを取ってしっかりと検証していく必要があります。
とはいえ、サイト運営者の中には
『絶対にやってはいけない複数商品の扱い方』
をしている人がいます。
これをやってしまうとほぼデメリットしかなくなりますので注意が必要です。
ちなみに以前の私は以下の注意点を全てやってしまっていました笑。反省です。
利益だけを考えて紹介しまくる

商品を買う側からしたら一番やって欲しくないのがこれですね。
確かにサイト運営で利益を出すことは大切です。しかし自分の利益だけを追求しても、結局購入者もバカではありませんから、商品を紹介しているサイトの評価を上げることはありません。
むしろ悪いイメージが先行することになるため、最終的にそのサイトが稼ぎ続けることはできなくなるでしょう。
ちなみに1つの商品の売り上げが出たからといって、複数商品を扱い始めて売り上げを伸ばそうというのは逆効果です。
考えてもみてください。どんなに複数の商品を取り扱ったとしても、商品を購入してくれるお客さんは1つの商品を紹介している時と同じ数ですから、売り上げが飛躍的に伸びることはまず考えられません。
むしろ複数の商品を紹介することによって
『どちらを購入しようか迷ってしまう』
ことになりますので、売り上げが下がることも考えられます。
本当に良い商品が2つあるならば積極的に紹介しても良いかもしれませんが、そのような場合ではない限り、複数商品の取り扱いをすることはあまり推奨しません。
コンテンツのメインが商品の紹介になっている

サイトで商品を紹介する場合、ほとんどの人が
『この商品買ったほうがいいですよ!』
と広告を目立たせてサイトを作りがちです。
しかし考えてもみてください。訪問ユーザーのほとんどは、あなたのサイトに商品を買うために訪れているわけではありません。
むしろただ情報を求めてサイトを検索していることがほとんどなので、その時にデカデカと商品広告が出てきたところで
『うわっうざ‥』
という気持ちになります。
そうなるとサイトの滞在時間も短くなり、google側からの評価も落ちますので、サイト運営者に取ってもマイナスしかないのです。
もし商品を紹介するのであれば、商品メインのコンテンツではなく
『コンテンツをメインにして商品を紹介する』
のが鉄則になります。
もしも
『いや、広告目立たせたほうが売り上げは上がるでしょ!』
と思っているのであれば、実際にサイトを構築して商品メインのサイトを作ってみてください。
全てデータとして出ますから。
とにかく商品の広告を貼りまくる

複数商品を取り扱うと、その全てを全力で紹介したくなってきます。
途中でもお伝えしましたが、基本的に訪問ユーザーは商品を買う気持ちでサイトを訪れていません。なのでサイトに訪れた瞬間に広告だらけの画面になっただけで離脱したくなります。
商品自体を紹介することを否定しているわけではありません。
そうではなく、商品を買ってもらうために広告を目だたせることは、サイト運営側からすると売り上げがアップしそうですが、実際のデータは全く逆のことが起きるのです。
これは経験したほうがわかりやすいのですが、過去に私がこのやり方で痛い目に遭っていますので、その経験はあなたにしてほしくはありません。
広告を貼ることは売り上げを出すために必須ですが、なぜ訪問ユーザーが広告をクリックしたくなるのか?この心理を考えることができれば、広告を貼りまくることがいかに無意味なことかが分かるはずです。
管理人が推奨する複数商品の紹介方法!

ここまでの話を聞くと、複数商品を紹介するよりも1つの商品に絞ったほうが良いような感じがしますが、実際はそういうことでもありません。
むしろ正しい紹介の方法を取れば、利益をアップさせることも可能です。
なぜ商品を紹介するのか?なぜ1つではなく2つ3つの商品を紹介するのか?この点を明確にしておくことで、訪問ユーザーに適切な紹介ができるようになります。
実際に私がどのような商品紹介方法を取っているのか?それらを4パターンに分けてご紹介しますね。
ランキング形式(これは鉄板!)

実際に商品を紹介しているサイトを見てみると、このランキング形式を使っているものがたくさん出てきます。ランキング形式というのは
1位:○○商品
2位:○○商品
3位:○○商品
このようにランク付けして紹介する方法です。
実際に自分が使ってみて一番オススメできるものから順番に紹介することで、訪問ユーザーも商品選びに迷うことが少なくなります。
もちろんランキングを付けるからには、その理由もしっかりと明記しておく必要があります。
なぜ1位に選んだのか?どうして1位ではなく3位なのか?その点を詳しく解説しておけば、ストレスなく購入のプロセスに進んでもらえます。
ただし明らかに単価の高い商品を売ろうとして1位に設定していると、訪問ユーザーもそれを見抜きますので、適当なランキング付けは絶対に避けるようにしましょう。
メリット・デメリットの提示をしての紹介パターン

これはランキング形式でも使うことですが、商品を紹介する場合には必ず
『良い部分だけではなく悪い部分も赤裸々に紹介すること』
が大切です。
どんな商品であれ、必ず購入することによるデメリットはあります。
商品の価格が高かったり、商品が小さくてすぐに使い終わってしまうなど、その商品だからこそのデメリットを紹介することで、訪問ユーザーにも正しく理解してもらう必要があります。
重要なのはその後です。しっかりとデメリットを紹介した上で
『この商品はこうやって使うとデメリットを感じることがない』
という解決策を提示してあげてください。
もし大きなデメリットがある場合は、その商品のデメリットを上回るだけのメリットがあるという紹介の仕方も効果的です。
明らかに欠陥商品であれば紹介するのはアウトですが、デメリットを上回るメリットを明確に提示できれば、その商品は紹介する価値があると思います。
商品を複数持っておいたほうが良いという提案パターン

場合によっては、一つの商品だけではなく
『複数商品を購入・登録するメリットを提示する』
ことも効果的です。
例えばクレジットカードを紹介する場合、1枚しか持っていないと、万が一お店でそのカードが使えなかった時にカードで買い物ができなくなります。
そうなることを想定し、早い段階で2枚以上のクレジットカードを作っておくと、1枚が使えなくても、もう1枚のカードを使えば決済が可能になるため便利になります。
なので紹介するカードを1つに絞るのではなく
『複数枚持つのであればこちらのカードもオススメですよ!』
という提示の仕方をすると、カードの登録をしてくれるかもしれません。
もちろんその際には、登録費用や年会費などの説明を事細かに解説しておく必要があります。
このようなジャンルに関しては、1つの商品を紹介するよりも複数商品を紹介した方が効果的なアプローチとなります。
その人その人に合ったものを紹介するパターン

商品を購入する場合、人はお金を出すという行動を起こさなければなりません。
人間誰しも損はしたくないですから、商品を購入する前に徹底的に情報を集めようとします。
そして購入する人の生活スタイルもバラバラなので、Aさんにはこの商品が合っているけど、Bさんはこの商品が合っていないことが起こりやすいのです。
そうなった場合、一つの商品だけ紹介していると、Bさんはサイトから商品を購入してくれなくなります。
しかし事前に複数商品を紹介しておき、それぞれの商品のメリット・デメリットを明確にして合っている人をピックアップしておけば
『私はこれかな』
と複数の選択肢から選ぶことができるのです。
ここで重要なのは
『そのジャンルに興味のある人が悩んでいること』
を徹底的に考えることです。
人は悩みを解決するために商品を購入するため、そこを明確にしておけばあなたのサイトから商品を買いたくなります。
Aさんにはこの商品、Bさんにはこの商品という的確な紹介ができれば、複数の商品を取り扱うことで売上を伸ばすこともできるのです。
自分が一番オススメの商品は必ず決めておくこと!

どんなに複数の商品を取り扱うにしても、必ず最初に
『自分が一番おすすめしたい商品を1つ決めておくこと』
が大切です。
そもそも商品を紹介するということは、自分が自信を持っている商品があるということになります。
『自信のある商品が1つありますが、このような人には少し合わないかもしれないので、その場合にはこちらの商品がオススメできます』
という複数の選択肢を持たせるために別の商品を扱う感覚を持っておきましょう。
もし訪れたサイトで
『これもこれもこれも全て良い商品です!』
という紹介の仕方だったら、どれも欲しくなりませんよね?商品を紹介するのであれば、自分が自信を持って紹介できる代表商品を一つ持っておくことが鉄則になります。
まとめ

結果的には、複数の商品を取り扱ったからといって売上が倍になるということは基本的にありません。
しかし商品の紹介の仕方を工夫することで、売り上げをアップさせることができるのは事実です。
もしこれから複数商品を取り扱うのであれば、売り上げをアップさせるという感覚ではなく
『訪問ユーザーに複数の選択肢を持たせる』
ことを意識してみてください。
100人中100人に合った商品というのは絶対にありません。人それぞれ生活スタイルが全く違いますから、その人その人に合った商品を提示してあげることが、私たちサイト運営者の仕事だと言えるでしょう。
その感覚を持つことができれば、1つのサイトで積極的に複数の商品を取り扱っていただければと思います。