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不景気になればなるほど、人は安定を求めて職を探し始めます。結論からすると、この世に安定している職業というのはほとんどありません。

数年前は安定した職業の代表的なものであった銀行員ですら、今では大規模なリストラにより人員削減を余儀無くされています。不景気だから安定を求める。そうすると就職場所が一極集中するため、人材不足が深刻になる業界も出てきます。

いくら安定を求めたとしても、数年後にはその人気の職業がどうなっているかなんて誰にもわかりません。むしろ今後の技術の発達を考えると、AI(人工知能)などの技術により、仕事の大半がなくなる可能性も考えられます。

そんな今まで経験したこともないような時代に突入する中で、安定を求めることがいかに危険であるか?今回はこの点について考えていきたいと思います。

多くの人たちは現状維持が大好き!

基本的なことではありますが、私たち人間は現状維持が大好きです。もちろん私自身もその中の一人であるため、意識して新しいことに取り組まない限り、常に現状を維持する機能(ホメオスタシス)が働きます。

例えば中学校を卒業し、高校という全く新しい環境で一から友達を作るのは楽しいと感じますか?

コミュニケーション能力の高い一部の人たち以外は、新しい環境で友達を作るよりも、中学校で形成した自分のコミュニティに所属していたいというのが本音だと思います。

社会に出てもそうです。今までやったことのない仕事を1から覚えるのは大変な作業となります。

しかし数年間同じ環境で働いていると、ほとんどルーティーン化してくるため、その仕事にストレスを感じることなく働くことができます。逆に新しい仕事が入ってくると、それをやるのが苦痛に感じるようになるのです。

環境が変われば自分自身も変化することができますが、それでも多くの人は、できることならば現状を維持したいと考えているのです。

人間は変化を極端に嫌う

現状維持というのは悪いことばかりではありません。

そもそも私たち人間は、時代に合わせて常に進化をしてきました。その中で、現状を維持することが生きるために必要な考え方であることを遺伝子的に理解しています。

例えば、仕事をする中で、今までのやり方で成功していたものをガラッと変えて、全く新しいスタイルで仕事を始めるとします。そうなると、今までうまくいっていたことが、途端にダメになる可能性がありますよね?

逆に現状を維持して今までと同じやり方で働いていれば、長期的にどうなるかはわかりませんが、少なくとも今までと同じような結果が出ることはデータでも理解しているはずです。

変化をするということは、同時に自分の命を危険に晒すことにもなりますので、人間は変化を嫌い、現状を維持することが生きるために必須の考え方であることを理解しているのです。

それを考えると、現状維持=生きるために重要な考え方とも言えるのです。

現状を維持すれば安定した暮らしができるのでは?

人間が進化の過程で得た現状維持マインドを考えると、この先も同じように現状維持していけば安定した暮らしができるのではないか?そんな考えも出てきそうです。

しかし、最初にしっかりとお伝えしておきますが、現状維持をすればするほど衰退していくのが事実です。

よく現状維持=プラマイゼロだと考えている人もいますが、この考え方はきっぱりと否定させていただきます。

考えてもみてください。そもそも今の時代に現状を維持しようとしている人がどれくらいいるか考えたことがありますか?

もちろん国によっては現状を維持することが正しいという考え方もあるとは思いますが、人間が新しく開発した技術である

  • インターネット
  • スマホ
  • AI(人工知能)

などを使い、日々新しいものを生み出そうとしている人たちがいます。

この人たちが現状を維持して暮らそうと考えているとは到底思えません。むしろ現状に満足することなく、常に新しいことに挑戦しているはずです。

世界にはこのような人たちがたくさんいます。となると、今目の前にあることをルーティーン化し、新しいことに挑戦せず現状を維持している人たちは、日々刻々と変化していく時代に取り残されることになるのです。

挑戦を続ける人たちがいる現実を考えると、現状を維持すること=衰退というイコールが成り立ってしまうのです。

天狗になった人が堕落していく理由

とはいえ、人は死ぬまで頑張ることができるか?と言われると、実際はそんなこともありません。

例えば一時的に大きな金額を稼ぎ、世の中的に

『勝ち組』

と呼ばれるような生活ができるようになったとします。

そうなると、人は多くの誘惑と戦わなければなりません。

成功したから毎日のように遊び歩き、多くの誘惑に負けて生活スタイルが激変すると、人はどんどん堕落していくのです。

もちろん遊びと仕事を分けられる本物の成功者もいるとは思いますが、勘違いをして一度天狗になってしまった人のほとんどは、勝ち組のような生活から一気に堕落していくのです。

物事がうまく運んでいるときほど、人はその状況に浮かれてしまいます。

そうなると、今の生活で満足してしまう=現状維持という考え方が出てきてしまうため、結局時代の変化についていくことができずに衰退してしまうのです。

茹でガエル理論を頭に入れておこう!

一時的な成功を収めただけでも幸せだ!と思えるのであれば現状維持をすることがベストかもしれませんが、多くの方は死ぬまで幸せを感じたいはずです。

しかし多くの場合、気づいたときにはすでに遅かった‥という状況まで気づくことができません。

ビジネスの現場でも言われる

『茹でガエル理論』

というものがあるのですが、これを頭に入れておく必要があります。

これは、カエルを熱湯に入れるとその熱さに耐えられずに逃げ出してしまうのですが、水に入れて徐々に水温を上げていくと、カエルは温度変化に気づくことができず、最終的に茹で上がってしまうというものです。

現状維持という考え方はまさにこのようなリスクがあります。今の状況で満足していると、気付いた時には八方塞がりだったということがビジネスの現場では起こりがちです。

仮にライバル企業が

『常に新しいことに挑戦している』

のに対し、自分の会社は

『今までのやり方だけを貫く』

ことを徹底していたら、最終的に茹でガエルになってしまうのはこちら側だということです。

現状維持を徹底した人の末路

今自分が生きている現状を考えてみると、いかに自分が現状を維持しようとしているかが分かると思います。

もちろん命を守るために現状を維持することも重要ですが、これからの時代はその考え方だけだと時代に取り残される可能性が高いです。

私の知り合いで、20年間同じ仕事に取り組み、サラリーマンとしての生き方を貫いている方がいます。その人は、毎日同じ時間に出社し、ある程度ルーティーン化された業務をこなし、残業・もしくは定時退社という生活を20年間続けてきました。

今の日本ではこのような働き方が一般的だと思います。

しかしその人は、ある日突然会社の業績が悪化し、今までの自分の会社を離れなければならなくなりました。

いざ自分がそうなった時、新しい仕事を探すにしても、今までのルーティーンのような働き方は通用しません。というより、他の会社が欲しいスキルを身につけているわけでもないため、再就職が途端に難しくなります。

今まで安定して理想とされていた働き方も、この先の時代を考えるとリスクでしかありません。

本業をこなしつつ、自分のスキルを高めることに時間を注いだり、または副業をして、本業以外の収益の柱を持つことも大切です。

いつ何が起こっても対応できるようなスキルを身につけるためには、現状に満足することなく

『常に新しいこと』

に挑戦するマインドが必要となるのです。

これからの時代は現状維持=超衰退

先ほど現状維持=衰退だという話をさせていただきましたが、これからは衰退ではなく

『超衰退』

となるでしょう。

というのも、今までは人間だけが働いていましたが、これからはロボット(人工知能)が活躍する世の中がやってきます。

もしかしたら

『ロボットが働くなんてありえない!バカらしい話だ!』

と思われるかもしれませんが、すでに人工知能は私たちの生活に使われるまでになっています。

スマホの機能もそうですし、掃除ロボットやドローンなどにも人工知能が取り入れられているため、人間よりもはるかに優れた学習機能を持ったロボットが今後世の中に出回ることになるのです。

そうなると、私たち人間がやっていた単純作業は全て人工知能が担うこととなり、人間の働き方が大きく変わってきます。

ある意味

『ルーティーン化できる仕事は全て人工知能に切り替わる』

可能性も考えられるため、そうなると人工知能に仕事を奪われる可能性もあるのです。

今の時点で楽観視している方がいれば、それは結局茹でガエル理論の末路を辿ることになるかもしれません。

まとめ

生きる時代によっては、この現状維持こそ正しい生き方だと言えたかもしれません。

しかし私たちが生きている現代では、将来的なことを考えると、現状維持がどれだけのハイリスクであるのかを常に頭に入れておかなければなりません。

気付いた時にはすでに遅かった‥という人が今後増えることになるでしょう。

逆に早い段階で時代の変化に気づいた人たちは、圧倒的に有利な立場で成功を収めることができるかもしれません。

この先時代のニーズにマッチする人間になるためにも、ルーティーン化した生き方に疑問を持つことが何よりも重要です。

過去の考え方を捨て、これからの時代で生き残れる新しいマインドを構築していきましょう。

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